
注文住宅を建てる際、デザイン性や設備へのこだわりは多いでしょう。しかし、家事動線も重要なポイントです。家事は毎日行うことなので、ストレスなく動ける設計にしましょう。キッチン・洗濯スペース・収納など、こだわると便利です。ここでは、効率化できる家事動線のコツを紹介しています。霧島市で注文住宅を検討している人は必見です。
家事動線を見直すメリット
まずは、家事動線の重要性を理解しましょう。家族構成や生活パターンによって、家庭ごとの家事量や時間は異なります。また、誰が中心となって行うかも重要です。納得のいく注文住宅にするために、家事動線を見直すメリットを解説します。誰でも気軽に家事ができる
家事動線を見直すことで、最短最小の動きで家事ができます。長距離重たい荷物を運ぶことや、高い位置の収納などはストレスが溜まるでしょう。時短で行うためにも、工夫した設計が必要です。また、共働きが多い現代では、家事担当は女性に偏りません。女性・男性問わず、スムーズに家事ができる環境が重要です。億劫な気持ちを最小限に抑え、協力的な家事ができるでしょう。また、子どものお手伝いもしやすくなるので、教育にも良い影響があります。
将来性まで見越せる
注文住宅であれば、30~40年は住むことになるでしょう。将来、年齢を重ねたときに、家事をしやすい設計は安心です。また、家事を自らできる環境は、人としての自立心を維持します。尊厳を守ることは、精神的安定にも効果的です。さらに、適度に動くことで体力が衰えず、健康的になるでしょう。高齢者になっても自活できることは、心身豊かな証拠です。将来のために、家事がしやすい設計を目指しましょう。
良い家事動線のポイント
各家事によって、こだわるべきポイントは異なります。とくに取り入れたい部分を厳選し、設計依頼をしましょう。ここでは、良い家事動線の具体例を紹介しています。キッチンまわり
アイランドキッチンは回遊性が高く、ダイニングへの行き来がしやすいことがメリットです。作業スペースも広く、配膳や片付けに家族が積極的になるでしょう。また、大量の買い出し後も、キッチンに入りやすいことがメリットです。ドアが無いため、ストレスフリーでキッチンにたどり着けます。そして、キッチン付近にパントリーがあると、すぐに買い出し品を収納できて良いでしょう。また、アイランドキッチンは、リビングから見えやすいので他の収納も重要です。調理器具や食器など、大きな収納を設計しましょう。
洗面・浴室まわり
洗面所と浴室は、キッチンと繋がっていると便利です。家事を同時進行する場合、移動距離が短くなります。流れが良くなることで、作業時間短縮にもなるでしょう。また、洗面所・浴室と、ランドリールームを隣りあわせに作ることもおすすめです。溜まった洗濯物をすぐに洗濯機に入れ、その場で干せます。ランドリールームがあることで、洗濯物を庭やバルコニーまで運ぶ手間が発生しません。さらに部屋干しなので、梅雨時も憂鬱にならないことがメリットです。
もし、部屋干しに抵抗がある場合は、洗面所とバルコニーを近くに設計しましょう。また、サンルームの設置もおすすめです。洗濯機から干す場所への距離短縮は、利便性を高めます。
ランドリールームの収納
ランドリースペースには、タオル・下着を入れる収納を作ると便利です。干された洗濯物を、その場で畳み、収納できます。家族全員分を同じ場所にすることで、各部屋に持っていく手間がかかりません。また、入浴する際も、浴室の近くにタオル・下着が揃っていると安心です。子どもが小さい場合でも、スムーズに入浴できるでしょう。
その他の収納
廊下には、適度なサイズの収納を1か所設けると良いでしょう。片付けがしやすく、どこに収納したか忘れることがありません。また、大きすぎる・高すぎる収納は注意が必要です。小柄な人でも、スムーズに出し入れできるサイズ感にしましょう。掃除用具・日用品・防災グッズなど、すぐに取り出したいものの収納場所は必須です。また、近年では、土間収納が増えています。ドアから靴を脱ぐ場所までに作る収納空間です。ベビーカー・自転車・子供の遊び道具などが置けます。
室内に収納するには大きく、汚れが気になるものの収納に最適といえます。そして、家族の衣類をまとめて収納する、ファミリークローゼットも良いでしょう。服をしまいやすく、探しやすく、衣替えの手間もかかりません。ランドリールーム付近に設けると、さらに家事動線が短縮します。
家事動線を意識した間取りで失敗しないためのコツ
イメージだけでは、良い設計は依頼できません。そこで、失敗しないためのコツを理解しましょう。ここでは、注意すべきポイントを紹介しています。水回りの集約
キッチン・洗面所・浴室・ランドリールームは1フロアに集約しましょう。全てが近いことで、移動距離は大幅に短縮します。洗濯機を回しながら、掃除や料理を進められるでしょう。また、キッチンで作業をしている間、子供が入浴できることも安心です。声や音が聞こえることで、事故防止にもなります。動線に沿った収納スペース
収納スペースは、多いほど便利と感じるでしょう。しかし、家事動線上に設けなければ、収納としての機能を果たしません。場合によっては、1年中手を付けない箇所になることもあります。料理・掃除・洗濯など、それぞれの動きに沿って、適切な場所に設けましょう。また、最適なサイズ感を選ぶことも重要です。家族構成や生活パターンを想定すると、必要な収納が具体化されます。